「薬剤師の仕事って将来なくなるのかな…」
「薬剤師がオワコンって言われるけど本当かな…」
「このままじゃ自分が取り残される気がする…」
薬剤師として勤務しながら、こうした不安を感じたことがある人は多いはずです。調剤の機械化やAIの進歩、度重なる診療報酬の改定、薬価の引き下げなど、薬剤師を取り巻く環境はここ数年で大きく変わってきました。SNSやネット掲示板でも「薬剤師はもう終わり」といった言葉が目につくようになり、漠然とした焦りを抱える人も増えています。
ですが、すべての薬剤師が“オワコン”になるわけではありません。むしろ今後の医療現場では、人にしかできない薬剤師の価値がこれまで以上に求められていくはずです。
この記事では、薬剤師が「オワコン」と言われる背景と、そうならないために今できる具体的な行動について解説します。実務・制度・キャリアの3つの視点から、現場のリアルとこれからの生き残り戦略を整理しました。

私は「自分がオワコンにならないように」、常に何をすべきか考えながら行動していました!実際にしてきたことを、余すことなくお伝えします!
読み終えた頃には、「自分にもできることがある」と前向きな気持ちになっているはずです。薬剤師としての可能性を広げたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「薬剤師はオワコン」と言われる4つの背景・理由とは?


薬剤師がオワコンと言われる背景や理由は以下の4つからきています。
AI・調剤ロボットによって業務が代替されるから|対物中心の薬剤師は真っ先に“オワコン化”する
AIや調剤ロボットの普及により、薬剤師の仕事が奪われる未来になると予想されることが、「薬剤師はオワコン」と言われる理由の1つです。
ピッキングや粉の分包、塗り薬の混合、一包化など、調剤ロボットが代替できる業務はすでに多く存在します。こうした機械化は、目に見える速度で進行しています。
さらに、近年のAI技術の進化は急速であり、処方せん入力や監査業務、レセプトチェックや送信業務が人間の手から離れる時代は、そう遠くないはずです。
現場の効率化を重視する薬局や病院では、こうしたAI・ロボットの導入がすでに進んでおり、「人がやるべき仕事」は確実に変わりつつあります。こうした背景を踏まえると、単に対物業務をこなすだけの薬剤師は、真っ先に“オワコン化”するリスクが高いのです。
今後求められるのは、AIやロボットでは代替しにくい「対人業務」のスキルです。服薬指導や患者とのコミュニケーション、在宅医療における柔軟な対応など、人間にしかできない価値を発揮できるかどうかが、薬剤師として生き残る鍵となります。
薬剤師数は増加傾向で飽和しつつあるから|“供給過多”がオワコン化を加速させる
薬剤師が増加し需要が減りつつあることも、薬剤師がオワコンと呼ばれる理由になります。
厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計」によれば、薬剤師数は年々増加しており、2018年には約31万人、2020年には約32万人、2022年には約33万人と、2年ごとに約1万人ずつ増加しています。
>>厚生労働省 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
薬剤師は定年後も働く人が多いため、この傾向はしばらく続くでしょう。
一方で、少子高齢化や医療費抑制策の影響により、薬剤師の需要は必ずしも比例して増加していません。特に都市部では薬剤師の供給過多が顕著で、就職や転職が難しくなっているケースも見受けられます。
このような状況下で、特別なスキルや経験がない薬剤師は、他の候補者との差別化が難しくなり、結果として「オワコン」と見なされるリスクが高まっています。
今後、薬剤師としての価値を維持・向上させるためには、専門性の高い分野へのスキルアップや、対人業務への積極的な関与が求められます。
6年生大学卒としては給与水準が低いから|他の医療職との格差が「オワコン」感を加速させる
ほかの6年制大学卒業が必要な医療職と比べて報酬が低いことも、薬剤師が「オワコン」といわれる理由になります。
実際、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、6年生大学の卒業が必要な医療職の平均給与や以下の通りです。
- 薬剤師 約578万円
- 医師 約1,436万円
- 歯科医師 約924万円
薬剤師の平均年収が他業種と比べて低いことがわかります。薬剤師も6年間の大学教育が必要であり、そのための学費や時間的投資は決して小さくありません。にもかかわらず、リターンとなる給与水準が相対的に低く、「大学6年通った割には給与が低いな」と感じる人も少なくないのです。
また、昇給幅が小さい・役職に就きにくいといった構造的な要因も相まって、「このまま働き続けても将来が見えない」と感じる薬剤師が増えつつあります。
このような待遇面の停滞は、薬剤師のキャリアに対する魅力を損ない、結果的に「オワコン」と揶揄される要因のひとつになっているのです。
調剤報酬・薬価の引き下げで利益が減っているから|経営者側のコストが大きくなる
調剤報酬の改定や薬価の引き下げにより、薬剤師1人が生み出せる利益が減っていることも、オワコン化を加速させています。
厚生労働省は毎年のように調剤報酬を見直しており、近年は「薬剤師の対物業務」から「対人業務」への評価転換が進められています。これにより、従来のように処方箋どおりに薬を出すだけでは、高い点数(報酬)を得ることが難しくなってきているのです。
さらに、薬価の引き下げも薬局経営にとっては大きな打撃となっています。薬価差益が縮小すれば、薬剤師の人件費がコストとして目立つようになるのです。
調剤業務で得られる収益が年々減少しているなか、薬局経営者の中には「薬剤師の人件費をもっと抑えなければ経営が成り立たない」と考える人も増えています。実際、最低限の人数で回せる体制を整えようとする動きや、若手・パートタイムの薬剤師を積極的に採用してコスト削減を図る方針も見受けられます。
こうした変化により、「薬剤師=安定した高収入」というこれまでのイメージは崩れつつあり、報酬面での期待が持てない職種として見なされる傾向が強まっているのです。
「このまま」ではオワコン化する薬剤師の3つの特徴


オワコン化がいわれる薬剤師の中でも、次の特徴に当てはまる場合は特に注意が必要です。
もちろん、すべての薬剤師がオワコン化するわけではありません。それでも自分に当てはまっているものがないか、詳しくみていきましょう。
成長・変化を放棄している薬剤師
薬剤師に求められる業務の質や知識の水準は年々上がっており、これに背を向けていては真っ先にオワコン化します
2年に一度の診療報酬改定では、対人業務の評価が進み、薬剤師の仕事は調剤から「患者支援」へと重心が移っています。加えて、あらゆる疾患領域で新薬が続々と登場しており、添付文書の改訂や相互作用の更新、服薬指導内容の変化にも日々対応が求められています。
そうしたなかで「今の知識で十分」と学び直しを怠れば、時代に取り残されるのは当然の流れといえるでしょう。
対物中心・マニュアル頼りの働き方しかできない薬剤師
処方箋どおりに薬を用意するだけの「対物業務」に依存し、マニュアルに沿うだけの働き方を続けている薬剤師は、今後確実に淘汰されます。
調剤の自動化やAIによるチェック体制が整ってきた現在、「薬を出すだけ」の役割は、徐々に人手を必要としなくなっているからです。薬歴や服薬指導で何を伝えるかを自ら考え、患者ごとに対応を変えられるようでなければ、薬剤師としての専門性は見出されにくくなります。
形式的な服薬指導しかできない薬剤師は、機械にも代替され得る存在になってしまうのです。
危機感もキャリア戦略もない薬剤師
薬剤師としての未来を描けていない人は、確実にオワコン化します。
たとえば、薬剤師としての将来像には、以下のような選択肢があります。
- 薬局長やエリアマネージャーとしてマネジメントを担う
- 専門性を高めて現場のキーパーソンになる
- マーケティングや経営を学んで事業に関与していく
どんな形であれ、自分なりのキャリアを主体的に考え、それに向かって行動する薬剤師がこれから求められます。
一方で、こうした視点を持たず、「なんとなく薬剤師を続けているだけ」の人は、環境変化に対応できず、いずれ淘汰されていくでしょう。将来像のないまま、資格にしがみついているだけでは通用しない時代がすでに来ているのです。
薬剤師という仕事が“オワコンではない”理由


とはいえ薬剤師全体がオワコンになるわけではありません。その理由を詳しくみていきましょう。
医療需要はむしろ拡大している
少子高齢化により医療の需要は右肩上がりで、薬剤師という職種そのものが不要になることはまずあり得ません。
厚生労働省の「将来推計人口」(2023年推計)によれば、2040年頃には65歳以上の高齢者が全人口の35%を超える見込みです。
>>厚生労働省 将来推計人口(令和5年推計)の概要
高齢者は複数の慢性疾患を抱えることが多く、医薬品の使用量も必然的に増えます。これに伴い、薬剤師による服薬管理や副作用の防止、残薬の確認といった医薬品の適正使用支援がいっそう重要となるでしょう。
ただし、これまでの薬剤師とこれからの薬剤師では、求められる役割が大きく変わってきています。
単に薬を渡すだけの「対物業務」では不十分です。患者一人ひとりに寄り添い、生活背景や服薬状況を把握したうえで助言や調整を行う「対人業務」が求められます。
調剤報酬の制度設計も、この流れを後押ししています。国は、薬剤師の専門性を活かした対人支援を評価する方向へと、報酬体系の見直しを続けているのです。
このように、医療の需要が拡大する今こそ、薬剤師が現場で担うべき役割はむしろ増えていくのです。
今後は、「薬を出す人」から「患者の人生に関与する専門職」へと転換できる薬剤師となることで、オワコン化を避けられるでしょう。
対人業務(服薬指導・在宅医療)はAIに代替されにくい
薬剤師という職業が“オワコン”にならないのは、薬剤師の対人業務はAIには代替できないからです。
たとえば、服薬指導では、患者の生活習慣や服薬アドヒアランス、心理的背景まで把握したうえで、柔軟に説明や提案を行うことが求められます。これは、マニュアル通りの対応しかできないシステムでは担いきれない役割です。
また、在宅医療の現場では、薬剤師が実際に患者宅を訪問し、処方内容の確認だけでなく、生活動線や家族構成、介護環境まで考慮した服薬計画の立案が必要になります。こうした場面では、人間ならではの共感力・判断力・対話力が欠かせません。
認知症や精神疾患を抱える患者とのコミュニケーション、服薬拒否への対応、副作用リスクの判断など、定型的ではないケースも多く、柔軟な対応力が求められます。
こうした薬剤師の専門的な関与を評価するために、「かかりつけ薬剤師指導料」や「在宅薬剤管理指導料」など、対人業務を対象とした報酬体系も整備されています。これは、薬剤師が個別対応で患者を支える役割が、制度的にも重視されている証拠といえるでしょう。
AIが発達しても、患者ごとの背景に応じた判断・対応ができる薬剤師の価値は失われません。むしろ、人にしかできない領域こそが、これからの薬剤師に求められています。これを理解している薬剤師がオワコンになることはないでしょう。
地域医療における役割は増している
地域医療に貢献できる薬剤師は、オワコンになるどころか、今後さらに重宝されていく存在です。
少子高齢化が進むなかで、医療は入院中心から地域・在宅中心へと大きくシフトしています。この変化の中で、薬剤師に求められるのは、単に「調剤を行う」ことではなく、医師や看護師、ケアマネジャーなどと連携し、患者の暮らしに深く関与することです。
たとえば、「地域支援体制加算」では、過去1年間の在宅業務の実績や、医師やケアマネジャーなどとの多職種連携会議への参加実績が要件に含まれており、薬剤師が地域医療に積極的に関与しているかが評価されます。
また、「服薬情報等提供料」は、医師や介護支援専門員に対して服薬状況や副作用の情報などを提供した際に算定できる報酬です。
このように、調剤報酬の制度設計そのものが、薬剤師による地域医療への参画を明確に評価・後押ししているのです。
制度的にも実務的にも、地域に根ざして活動する薬剤師の価値は高まっています。「地域医療の担い手」としての意識と行動を持つ薬剤師は、これからの医療現場で欠かせない存在になるでしょう。
薬剤師としてオワコン化しないで“生き抜くための道”とは?


スキルアップ(専門資格・継続教育)
薬剤師として生き残るには、日々の学びとスキルアップが欠かせません。
近年は、がんや糖尿病、認知症といった分野での専門資格、あるいは認定薬剤師など薬剤師向けの資格制度が整備されてきました。この中でも「かかりつけ薬剤師指導料」を算定するために必要な研修認定薬剤師は、基本的な資格として取得すべきです。
とはいえ、資格の取得はあくまで手段であり、それ自体が価値を生むとは限りません。どのような場面でその知識を活かし、何に貢献したいのか。資格の有無にかかわらず、自らの価値を高めようとする姿勢こそが問われています。
勉強会への参加や新薬・疾患の学び直しなど、実践に結びつく学びを継続することが、薬剤師としての専門性と信頼を築く鍵となるでしょう。
医療技術や薬物治療の進展、診療報酬制度の変化に対応するためには、継続的な自己研鑽が不可欠です。日々の勉強によるスキルアップによって、オワコン薬剤師とならないようにしましょう。
常に新しいことに挑戦する|できなければ転職も視野
変化の激しい医療現場において、薬剤師として価値を持ち続けるには「現状維持で十分」と考えず、常に新しい領域に挑戦する姿勢が欠かせません。
たとえば、調剤業務だけで完結せず、在宅調剤やかかりつけ薬剤師業務、新店舗の立ち上げ、管理薬剤師の役割、後輩育成、病院や診療所との連携といった、業務の幅が広がる分野には積極的に手を挙げたいところです。
業務フローに課題を感じた際に、上司へ改善提案を行うといった小さな挑戦も、やがては評価や成長につながる可能性があります。
もっとも、これらの挑戦が職場で歓迎されるとは限りません。新しい動きを好まない社風や体制が存在するのも事実です。そのような環境下では、転職によって新たな挑戦の場を得るという選択肢も視野に入れるべきでしょう。
同じ調剤薬局でも違った挑戦ができるはずですし、病院やドラッグストア、企業薬剤師など別のフィールドに活路を見出すことも可能です。成長できる環境に身を置くことこそが、薬剤師としての可能性を広げ続ける鍵になります。
挑戦を避けて現状にとどまるか、未知の領域に踏み出して自分を磨くか…この選択が、薬剤師としてオワコン化するかどうかの分岐点になるかもしれません。
副業・情報発信などで個人の価値を強化する
副業もしくはSNSを使った情報発信によって自分の価値を高めるのも1つの方法です。近年はこれらの方法で自らの専門性を社外で活かす薬剤師も増えてきています。
具体的には、薬機法に配慮しながら健康や医薬品の知識をブログやSNSで発信する、ライターとして記事をメディアに出稿するといった活動です。これにより自らのスキルや考え方に共感してくれるフォロワーや企業とつながるチャンスが生まれたり、原稿料として報酬を得られたりします。
「薬剤師の〇〇さん」としての個人ブランドを確立できれば、所属先に依存しない新たな価値や収入源を得られるのです。
また、副業を通じて異業種と関わることで、調剤現場では得られない視点やビジネス感覚を学ぶ機会にもなります。例えば副業で得たSNS発信の知識を活かせば、自社の患者さんの増加や自社開発健康食品の売り上げアップに貢献できるかもしれません。
「薬剤師 × ○○」という掛け算のキャリアは、これからの時代に必要な強みとなるでしょう。もちろん副業を成長させて、薬剤師を辞めるというのも選択肢です。
いつでも辞められるくらいのスキルを持っていれば、「薬剤師がオワコンかするかも」などという心配はいりません。
たとえ本業に直結しない内容でも、こう言った活動は結果的に自分自身の成長につながります。こうした継続的な自己表現が、自身の市場価値を高める大きな一歩になるのです。
「薬剤師はオワコン?」に関するよくある疑問


- 薬剤師の仕事は将来的になくなるのですか?
- 調剤薬局の薬剤師はもう安定職ではないのですか?
- オワコンにならないために今すぐ始められることはありますか?
- 薬剤師が取っておくべき資格やスキルには何がありますか?
- 今後、薬剤師としてどんなキャリアパスを描けばいいですか?
- 薬剤師の仕事は将来的になくなるのですか?
-
完全になくなることはありませんが、業務内容は大きく変わっていきます。調剤などの「対物業務」は自動化・AIに代替される一方、服薬指導や在宅医療、医療チームとの連携といった「対人業務」は今後さらに重視される方向です。
少なくとも、「資格さえあれば安泰・高収入」という時代ではなくなり、オワコン化する薬剤師と必要とされる薬剤師が二極化するのは間違いないでしょう。
- 調剤薬局の薬剤師はもう安定職ではないのですか?
-
「安定=変化しなくていい職業」という意味では、すでに安定職ではなくなりつつあります。
従来は安定収益を得ていた大手チェーンでも、調剤報酬改定により基本点数が下がり、薬剤師に高い報酬を払い続けるのが難しくなっているのです。かといって中小薬局も競争が激化しており、決して楽ではありません。
薬剤師にとって今必要なのは、「変化し続ける医療現場で価値を出し続ける姿勢」です。
- オワコンにならないために今すぐ始められることはありますか?
-
学び直し、現場での課題発見、情報発信、他職種との連携など、日々の仕事の中でも磨けるスキルは多くあります。たとえば、業界誌(例:日経DI)を読む習慣をつけるだけでも、数年後に差が出てくるはずです。
また、現在の職場がマンネリ化していて成長実感が持てないなら、転職も選択肢のひとつです
- 薬剤師が取っておくべき資格やスキルには何がありますか?
-
かかりつけ薬剤師の要件となっている「研修認定薬剤師」のほか、「認定実務実習指導薬剤師」があれば実習生を受け入れられるので、持っている薬剤師は一定の需要が得られるとされています。ただし、資格やスキルがあれば必ずしも有利に働くとは限りません。
大切なのは成長し、スキルを伸ばすことです。資格をモチベーションにするのも1つですが、どういったスキルがあれば自分の価値を高められるか考えるほうが大切です。
- 今後、薬剤師としてどんなキャリアパスを描けばいいですか?
-
これからの薬剤師に求められるのは、「自分だけの強みを持つこと」です。例えば以下のようなキャリアパスが考えられます。
- 専門薬剤師として、がん・緩和・精神科など特定領域に特化する
- 在宅医療や地域連携に強い薬剤師として、対人業務のスキルを磨く
- 管理薬剤師やマネージャーとして、組織運営や人材育成に関わる
- 情報発信や副業を通じて、医療外でも価値を発揮する
もうすでに、調剤しかできない薬剤師はオワコンしつつあります。重要なのは、「薬剤師資格をどう活かすか」を主体的に考えることです。
変化の激しい時代だからこそ、「ただ薬局で働いているだけ」では通用しなくなってきています。自分なりのビジョンを持ち、行動することが生き残りの鍵です。
薬剤師はオワコンではない──だからこそ“変わり続ける覚悟”を持とう


薬剤師という職業そのものが「オワコン」になることはありません。
ただし、調剤の自動化や医療費削減の方針など、業界全体が構造的な転換点を迎えているのも事実です。ルーチン業務だけをこなしていると、真っ先に「役割を失う側」に回ってしまいます。
だからこそ、学び直しによる専門性の強化、新しい分野や職域への挑戦、副業や情報発信による外部への価値提供が、これからの薬剤師に求められる行動です。
そうした積み重ねによって、「薬剤師だからできること」を広げていけば、必要とされ続ける未来は自分の手で作れます。ほかの薬剤師がオワコンといわれる中、自分だけが頼られる薬剤師として生き残れるのです。
今いる場所に甘えず、自分の価値を問い続ける姿勢をとり続け、これからの時代を生き抜くための力をつけましょう。