「履歴書をパソコンで作っても印象は悪くならないのか気になる」
「自己PRや希望欄、どう書けば印象が悪くならないのか不安になる」
「基本的なルールを確認してから履歴書を作りたいけど、正解が見つからない」
転職活動では、履歴書の内容以前に“書き方そのもの”で評価が分かれることがあります。「基本が守れていない」だけでマイナス印象につながるケースも少なくありません。

私自身、薬剤師として初めて転職活動をしたときは、「この形式で合っている?」「この表現は失礼じゃない?」と迷いながら何度も書き直しました。
この記事では、履歴書を書くときに守るべき5つの基本ルールを紹介しながら、「やってしまいがちなNGな書き方」と「正しい書き方」を比較して解説しています。
この記事を読むことで、形式の不備による“もったいない不採用”を避け、自信を持って提出できる履歴書が完成します。正しいルールと書き方を押さえて履歴書を作成すれば、それだけで採用につながる可能性が高まるのです。
履歴書の書き方で失敗しないために知っておくべき5つの基本


履歴書を書く前に以下の5つを知っておくことで、転職活動を有利に進められます。
履歴書は自分の経歴を示すものであると同時に、入社したいという意思や熱意を伝える大切なものです。
履歴書は手書きでもパソコンでも印象は大きく変わらない
薬剤師の転職では、履歴書は手書きでもパソコン作成でも問題ありません。
パソコン作成の履歴書は、誤字脱字が少なく読みやすいという点で、利便性を評価する声もあります。一方で、手書きには「丁寧さ」や「人柄」が伝わると考える採用担当者もおり、応募先によって好みが分かれるところです。
どちらを選ぶかは、職場の雰囲気や応募先の傾向を踏まえて判断しましょう。とはいえ、どちらを選ぶかで採用の可否が大きく変わるものではありません。大切なのは内容だからです。
パソコン作成であっても、手書きであっても次のそれぞれの注意点を守りましょう。
- フォントと文字サイズを統一することが大切、MS明朝やMSゴシックなどビジネス向けのフォントが望ましく、文字サイズは10.5〜11ptが目安
- カラー文字や過度な装飾、絵文字の使用は避ける
- 黒インクのボールペン(消えない油性)を使用すること、フリクションペンなどの消せるペンは間違ったときに修正できて便利だが、消えてしまうことがあるため不適
- 修正テープや修正液の使用は禁止、ミスをした場合は最初から書き直す
- 字の上手さよりも、丁寧に書かれているかが見られるため、雑さが残る履歴書にはしない



大切なのはどちらを選ぶかではありません。どちらを選んでも、注意点を守って丁寧に作りましょう。
履歴書のオススメ様式は志望動機や自己PR欄があるもの
薬剤師の転職活動で使用する履歴書は、厚生労働省履歴書様式例に準じたものを使うと安心です。


この様式例は、氏名・学歴・職歴・免許資格・志望動機・本人希望記入欄など、企業側が確認したい基本情報が過不足なく網羅されており、多くの職場で受け入れられています。



本記事内「履歴書の記載方法の解説」はこの様式で記載する前提で話を進めます。
これ以外にも履歴書の様式はさまざま存在します。応募先の企業による指定がなければ、どの履歴書を選んでも問題ありません。とはいえ、志望動機・自己PR・本人希望記入欄があるタイプを選ぶと、応募先ごとに内容を調整しやすくオススメです。
履歴書のテンプレートは、書店や文具店で購入できるほか、インターネット上でも無料でダウンロードできます。そのほか、ファルマスタッフなど転職エージェントでも履歴書のテンプレートを配っていることがあるため、見てみると良いでしょう。
履歴書は応募先ごとに作成する
履歴書は応募先ごとに内容を見直し、その職場に合わせて調整して作成するのが基本です。一度作った履歴書をそのまま別の応募先に使い回すのは避けましょう。
特に志望動機や自己PR欄は、応募先の特徴に応じて内容を変えるべき項目です。
たとえば、同じ調剤薬局であっても、在宅医療に注力している会社と、店舗拡大に力を入れている会社では、アピールすべき経験や意欲の示し方が異なります。
志望動機や自己PRは決して長く書けばいいというものではありません。少ない言葉で、的確に相手の心を掴むことが求められるため、応募先企業が求める人物像に合わせて何を伝えたいか取捨選択することが重要です。
そもそも、すべての職場に共通して通用するような内容であれば、応募先に合わせて考えたとは思われにくく、熱意も伝わりません。採用担当者は日々多くの履歴書を見ているため、「どこにでも出せそうな内容かどうか」はすぐに見抜かれます。
履歴書は「自己紹介のテンプレート」ではなく、「相手に合わせたプレゼン資料」だと捉えて作成しましょう。
履歴書に空欄はNG、志望動機や自己PR欄はできる限り埋める
履歴書は、全ての項目を埋めることが基本です。空欄が多い履歴書を提出すると、「やる気がない」「丁寧に作っていない」と判断されてしまうことがあります。
どうしても該当しない項目がある場合は無理に書く必要はありませんが、その場合でも「特になし」「該当なし」と記載するなどして、空欄を避けるのがマナーです。
たとえば「本人希望記入欄」に特に伝えることがなければ、「貴社の規定に従います」と書いておくのが一般的です。完全な空欄にすると、「記入漏れ」や「記入を怠った」と捉えられる可能性があります。
また、志望動機や自己PR欄はなるべく記入欄を埋めるように心がけたいところです。これらは経歴や本人の希望と違って、「何も書くことがない」「これ以上書くことがない」ということが考えられない項目だからです。
志望動機や自己PR欄がスカスカである場合、「うちの会社で働く理由がないのかな?」「アピールできるような強みがないのかな」と思われてしまいます。志望動機や自己PR欄は少なくとも8割、できれば9割以上埋めるように心がけましょう。



小さな空欄が、印象全体を左右することもあると心得ましょう。
西暦か和暦かは統一して記入する
履歴書では、西暦と和暦(元号)を混在させず、どちらかに統一しましょう。
たとえば、学歴には「平成28年卒業」、職歴には「2022年入社」といったように年号の種類が混ざっていると、採用担当者にとって非常に読みづらく、確認の手間がかかります。内容そのものが同じでも、見づらい書類は評価を下げる要因になりかねません。



採用担当者からすれば、「ちゃんと履歴書を確認していないのかな?」となりますよね…
一般的には、西暦の方が社内文書や業務システムとの親和性が高く、採用担当者にもわかりやすい場合が多いため、使いやすい形式といえます。特に令和以降は、和暦と西暦を都度変換する手間を避けたいという理由で、西暦を選ぶ人も増えています。
とはいえ、どちらがいいとは一概にはいえません。大切なのはどちらかに統一することです。なお、履歴書内で統一するのはもちろん、別途職務経歴書など別途作成・提出する書類であっても表記を統一しましょう。
【薬剤師の履歴書の書き方】各項目の正しい記入方法とNG例


ここからは履歴書の書き方について以下の①から⑦の項目ごとに解説します。


1項目ごと、正しい書き方とNGな書き方を並べて解説しますので、参考にして正しく、印象の良い履歴書に仕上げましょう。
①履歴書の基本情報欄の書き方|ふりがな・日付・性別で間違いやすいポイント
履歴書の最上部には、氏名やふりがな、生年月日などの基本情報を記入します。
一見シンプルな項目ですが、書き方を誤ると印象を悪くする可能性があるため注意しましょう。正しい見本とNG例は以下の通りです。
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- ふりがなは「ひらがな」で記入(※欄に「ふりがな」とある場合)
- 日付は提出日または面接予定日にあわせる(印刷日ではない)
- 氏名は戸籍どおりの漢字で記入し、略字は避ける
- 生年月日は西暦または和暦のどちらかに統一し、書類全体で一貫させる
- 性別欄は任意。※マークがある場合は空欄でも可
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- カタカナでふりがなを記入している
- 作成日を日付欄に書いている
- 和暦と西暦が混在している
- 年齢の更新がされていない(誕生日直後など)
②履歴書に貼る写真のルールとマナー|服装・表情・サイズの正解とは?
履歴書に貼る写真は、第一印象を左右する非常に重要な要素です。フォーマルで清潔感のある写真を使用することで、信頼感や誠実さを伝えられます。
なお、写真はスピード写真でも問題はありませんが、写真スタジオで撮ったほうが仕上がりが良く、好印象を与えやすいのでおすすめです。
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- 写真の基本仕様
- サイズ:縦4cm×横3cmの証明写真
- 撮影時期:3ヶ月以内に撮影したもの
- カラー:モノクロも可だがカラーが推奨
- 背景:白・薄いブルー・薄いグレーなど無地が好印象
- 撮影方法:スピード写真でも可だが、可能であれば写真館での撮影が望ましい
- 表情と姿勢
- 胸から上が写る構図で、顔全体が正面に向いていること
- あごを軽く引き、歯を見せない程度の自然な笑顔
- 肩の高さが左右で揃っているとバランスよく見える
- 服装・身だしなみ
- 男女ともにスーツまたはジャケット着用が基本
- 第一ボタンまで留めたシャツ/ブラウスを着用する
- ネクタイは曲がっていないか、ブラウスは胸元が開きすぎていないかも確認
- 髪型は清潔感を重視し、前髪が目にかからないように整える
- 女性の場合、ナチュラルメイクを意識し、派手な色味は避ける
- 貼り付け時の注意
- 書き損じを防ぐため、写真は記入後に最後に貼る
- 写真の裏面に氏名を記入しておくと万が一の紛失時に安心






- カジュアルな服装(Tシャツ、パーカーなど)で撮影している
- 背景に自宅や屋外などが写り込んでいる
- 髪がボサボサ、寝ぐせがあるなど整っていない
- 無表情または不機嫌そうな表情
- サングラスやマスクを着用している
- 顔が傾いている、斜めを向いている
- ピースサインなどポーズをとっている
- プリクラやスマホの自撮り写真を使用している
- サイズが不適切(3cm×4cmでない)
- 3ヶ月以上前に撮影された古い写真
- 写真が汚れている、破れている、色あせている
③住所・連絡先の正しい書き方|ふりがな・郵便番号・電話番号の注意点
履歴書では、氏名や学歴だけでなく「住所・連絡先」の欄も重要な項目です。一見シンプルに見えますが、書き方を間違えると事務処理の遅れや連絡ミスにつながることがあります。
履歴書の住所・連絡先欄を記入する際の正しい書き方とNG例は以下の通りです。
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- ふりがなは数字の直前まで入れる、マンション名にもふりがなを入れると丁寧
※「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで書くのが基本です。 - 郵便番号を省略せずに書く
- マンション名・部屋番号まで省略せず記載する
- 電話番号は連絡のつきやすい番号を記入
- 連絡先欄は必要な場合のみ記入する(同条の表記不要)
転居予定がある場合などは、「○月転居予定」といった補足も丁寧です。
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- 「ふりがな」をカタカナで書いている
※「ふりがな」と書かれている欄にはひらがなで記入するのが原則、空欄も事務作業の手間が増えるためNGです - 郵便番号が記載されていない
※住所と同様に事務処理の効率を下げるため必ず記入する - 都道府県やマンション名が抜けている
※「横浜市は神奈川県にあるのは当たり前」ではありません、都道府県から必ず記入しましょう
※必要書類が届きやすくするためにもマンション名の記載は必須です - 電話番号が日中連絡のつきにくい番号になっている
- その他連絡先に「同上」と記入
連絡先欄は希望者のみの記入欄と明記されているため、記入すると「指示を読んでいないのかな?」と思われることがあります
メールアドレス欄がある書式を使う場合は、必ず記入しましょう。
GmailやYahoo!メールなどのフリーメールでも構いませんが、「love」などの単語が入ったプライベート色の強いアドレスは避け、氏名やイニシャルを使ったシンプルなものがベストです。
また、迷惑メールに分類されて連絡が届かないケースもあるため、応募後は受信設定や迷惑フォルダも忘れずに確認しましょう。
④学歴・職歴欄の書き方|薬剤師としての経験の伝え方も意識
学歴・職歴欄はこれまで自分がどんな経歴を歩んできたか示す、履歴書の最も大切な項目の1つです。以下の通り正しい書き方とNGな書き方・注意点をしっかり理解した上で記入しましょう。
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- 書類全体で西暦か和暦かを統一する
- 学歴と職歴は分けて記入し、最初は「学歴」と中央に記載する
- 学歴は中学卒業または高校卒業から書くのが一般的
※転職の場合は高校卒業から書くほうが良いという意見も多いです - 学校名は正式名称で記入し、学部や学科も省略しない
※「○○高校」ではなく「○○高等学校」、「薬学部○○学科」まで丁寧に記載 - 学歴と職歴の間は1行空ける
- 会社名も略さず正式名称で記入する
- 職務内容は簡潔に、担当領域や役割が伝わるよう記載
例:「MRとして診療所・クリニックへの情報提供に従事」 - 退職理由は簡潔に「一身上の都合」「会社都合」などの定型で記入
- 「現在に至る」で締めることで履歴が完結する
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- 和暦と西暦が混在している
- 「学歴」「職歴」の見出しが左寄せになっている、学歴と職歴の間に1行あけていない
- 小学校の記載がある
※中学卒業または高校卒業から記載するのが一般的。小学校は不要です。 - 学校名が略記されている/学科・学部の記載がない
- 学歴と職歴の間に空白行がない
- 会社名が略されている
「(株)」などの略記は避け、「株式会社」など正式名称で記入します。 - 業務内容が記載されていない
※会社名だけでは何をしてきたかわかりません - 退職理由がネガティブで詳細すぎる
⑤薬剤師の資格欄の書き方|認定薬剤師や運転免許の記載はどうする?
免許や資格は自分の能力やこれまで積み重ねたことを客観的に示すものです。薬剤師免許以外にもアピールできる免許や資格がある場合は、以下の通り記入しましょう。
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- 西暦・和暦は他の欄と統一する
- 免許や資格は取得年月順に記載する
- 名称は略さず正式名称で記載する
- 薬剤師業務に関連する資格のみを記載する
※英語力などが職場で活かせる場合(例:訪日外国人の服薬対応、企業のDI担当など)は、TOEICや英検のような語学資格を記載しても問題なし - 医認定薬剤師など、専門性を補足できる資格も積極的にアピールする
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- 年号は履歴書全体で西暦か和暦に統一するのが原則
- 資格名は略称を使わず正式名称で記載する
例:「普免」ではなく「普通自動車第一種運転免許」、「英検」ではなく「日用英語技能検定」 - 業務に直接関係しない資格は書かない
※薬剤師業務と関連の薄い資格(例:宅地建物取引士など)は、よほどの理由がない限り記載しないのが無難 - 「認定薬剤師」などの記載も認定機関名を省略しないよう注意
例:「認定薬剤師」→「日本薬剤師研修センター認定薬剤師」(薬剤師の認定試験は多いので、しっかり書く)



自動車免許のあるなしは、店舗配属(車でしか通えないお店もある)や在宅調剤業務に関わるので、持っているなら書いておいたほうが良いでしょう。
⑥薬剤師の志望動機・自己PRの書き方|短くても伝わる構成と事例紹介
「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイント」は履歴書の中でも最重要項目です。この項目の出来が採用が決まると思って、しっかり記入しましょう。
明確な志望動機、自分の強みや経験を入社後どう活かすか、入社後の意気込みを簡潔に述べることが大切です。
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- 応募先を選んだ理由(なぜその会社なのか)を最初に書く
- 自分の経験・実績・得意分野を簡潔にアピールする
- 入社後にどのように貢献したいか、前向きな意気込みで締めくくる
- スペースを無駄にせず、読みやすい構成・文体にする
※少なくても8割、できれば9割埋める
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- 現職への不満をそのまま書くのはNG
- 志望動機が“自分都合”で終わっている
- これまでの経験・実績が浅く表現されている
※調剤薬局にいて一通りの業務ができるのは当たり前 - 余白が多すぎてやる気が伝わらない



志望動機や自己PRの書き方は別記事でも詳しく解説しています。
>>志望動機・自己PRの書き方
また、志望動機や自己PRがうまく書けない人は自己分析が不足しているかもしれません。自己分析の方法も詳しく解説しているので参考にしてください。
>>かんたん3ステップで自己分析を行う方法
⑦本人希望欄|条件や希望の書き過ぎには注意
本人希望欄は、勤務条件や待遇などについて特別な希望がある場合に記載する欄です。ただし、希望を強く書きすぎると柔軟性のない印象を与えてしまうこともあります。
原則は「貴社規定に準じます」と記載しておくのが無難です。
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特に強い希望がない場合は「貴社規定に準じます」と一言だけで問題ありません。採用側に配慮した、柔軟性のある印象を与える表現です。
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年収や勤務時間、勤務地などの条件を細かく指定すると、「条件が合わなければ働かない」という印象を与えかねません。本人希望欄では最低限の希望にとどめ、詳しく伝えたいことがあれば面接時に相談する方が賢明です。
転職に際して年収や勤務地など譲れない条件がある人は転職エージェントに条件交渉をお願いするのがおすすめです。転職エージェントであれば、志望先の内情に精通している場合が多く、どこまで踏み込んでいいのかしっかり理解した上で交渉に臨んでくれます。
履歴書では、志望動機や自己PRに注力するのが賢明です。
履歴書を提出するときのマナーと注意点


履歴書を応募先に提出する際には、丁寧な対応が必要です。以下の通り渡し方別に詳しく解説するので、渡し方を間違えて、悪印象を当てることがないようにしましょう。
履歴書をメールで送るときのマナー|PDF化・ファイル名・添付忘れに注意


応募先から「履歴書をメールで送ってください」と指示された場合は、以下の点に注意して提出しましょう。
- ファイル形式はPDFに変換する
- ファイル名は「履歴書_氏名.pdf」など分かりやすくする
- 件名・本文も丁寧に記載する
- 添付漏れがないか確認する
現在はメールで応募書類を提出する企業も多くなっていますが、形式に不備があるとそれだけで印象が悪くなります。
WordやExcelのままでは相手側でレイアウトが崩れる可能性があるためPDFに変換し、ファイル名に氏名を含めるなど採用担当者に配慮した対応が必要です。ファイル名やファイル形式に指定がある場合はそれに従いましょう。
送信ボタンができたら、必ず送信前にファイルが添付されているか確認が必須です。添付を忘れてしまうと相手に大きな手間をかけることになります。
履歴書を封筒で持参するときのマナー|封筒とクリアファイルが必要


履歴書を持参する際は、汚れや折れを防ぐための配慮が大切です。特に面接時に手渡しする場合、第一印象にも影響します。以下のような形式で準備しましょう。
- A4サイズのクリアファイルに履歴書を入れる
- さらに白無地の封筒(角形2号)に入れる
- 封筒の表には「履歴書在中」と赤字で記載(市販のスタンプでも可)
- のり付けせず、開封しやすいよう封をしない
- 持参時は封筒が折れないようカバンに平らに入れる(履歴書を折れずに入れられるカバンを選ぶ)
履歴書は「書く内容」だけでなく、「どう扱うか」も重要です。ちょっとした配慮が、書類や仕事に対する姿勢として評価されることもあるため、丁寧な取り扱いを心がけましょう。
薬剤師の履歴書は転職エージェントで添削してもらうのがおすすめ


履歴書に自信がない人は、薬剤師専門の転職エージェントへの相談がおすすめです。
薬剤師業界に特化したエージェントであれば、「応募する業種や企業に評価されるかどうか」という視点で履歴書を添削してくれます。業界や1つ1つの企業の情報に精通している専門家による的確なアドバイスを受けられるのです。
特に以下のケースでは転職エージェントを上手に活用しましょう。
- 志望動機や自己PRの表現に迷っている
- 転職回数が多く、職歴の書き方に悩んでいる
- ブランクや退職理由の伝え方を工夫したい
- 応募書類で他の候補者と差をつけたい
たとえば、ファルマスタッフであれば、履歴書を含めた応募書類の添削や面接対策など、転職に関する手厚いサポートを受けられます。
自分一人で考えるよりも、プロの視点で添削してもらうことで、選考通過率は大きく変わるため、まずは相談から始めても良いでしょう。
薬剤師転職の履歴書に関するよくある質問
履歴書作成時の疑問や不安を解消するために、下記の質問にお答えします。
- 履歴書と職務経歴書との違いは?
- 希望する職歴が短い、未経験の場合はどう書けばいい?
- 履歴書は空欄があっても大丈夫?
- 履歴書はA3じゃないといけませんか?
- 履歴書と職務経歴書との違いは?
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履歴書は「基本情報」を伝える書類で、氏名・住所・学歴・資格・志望動機などを簡潔にまとめるのが役割です。一方、職務経歴書は「これまでの業務内容や実績」を詳細に記載するもので、採用担当者が実務能力を判断するための資料となります。
専門職や経験豊富な職種への応募では、専門性や経験を示すために履歴書と合わせて提出することが多いです。職務経歴書でどんな経験を積んできたのかを具体的に伝えましょう
» 職務経歴書の書き方完全ガイド - 希望する職歴が短い、未経験の場合はどう書けばいい?
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職歴が短い場合や希望する職種が未経験の場合でも、正直に経歴を記載したうえで「なぜその仕事にチャレンジしたいのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」を自己PRや志望動機で補いましょう。
たとえば、調剤未経験であっても、ドラッグストアでの接客経験があれば「薬に関する基本知識がある」「患者対応に慣れている」などの強みとしてアピールできます。
また、ブランクがある場合でも「研修への参加」「資格の取得予定」など、前向きな姿勢を示すことが大切です。
- 履歴書は空欄があっても大丈夫?
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すべての項目を埋めるのが理想です。ただし、厚生労働省の書式は「性別は任意」「連絡先の住所と電話番号はある場合のみ」となっているため、無理に埋める必要はありません。
どうしても書くことがない場合は「特になし」と記載します。ただし、志望動機や自己PRなどの重要項目が空欄もしくは「特になし」となっていると、「応募への本気度が低い」と受け取られるため注意が必要です。
- 履歴書はA3じゃないといけませんか?
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履歴書は基本的にA3サイズ(A4用紙2枚分を横に並べて見開きになるサイズ)が理想とされています。企業側が一度に全体を確認しやすく、見やすさの面でも配慮されている形式です。
パソコンで作成した場合でも、コンビニのマルチコピー機を使えばA3サイズで印刷できます。仕上がりの印象も良くなるため、ぜひ試してみましょう。
どうしてもA3で用意できない場合は、A4用紙2枚をクリップで留めて提出しても構いません。ただし、ホッチキスで留めるのはNG。見開きで一度に確認できず、読みづらくなってしまいます。
薬剤師の履歴書で一番大切なのは「丁寧さ」と「読みやすさ」


履歴書は、あなたの第一印象を左右する重要な書類です。誤字脱字がある、文章が読みにくいといった点があると、それだけで印象を悪くしてしまう可能性があります。
また、履歴書には一定のルールがあり、写真のサイズや日付の記載方法、学歴・職歴の並べ方など、形式を守って書くことも大切です。こうした基本ルールを丁寧に守っているかどうかは、誠実さや社会人としての常識を見るうえで重要な判断材料になります。
きれいに整った履歴書は、それだけで「この人は信頼できそう」と感じさせるものです。内容だけでなく、読みやすさや体裁にも配慮して仕上げましょう。